三重県における取組のうち、3点について紹介します。
〔1〕「学校非公式サイト対策」について
今年度より県内全公立の全中・高等学校を対象に学校非公式サイトの検索を行いました。
○検索方法
全体検索は年間三回実施し、各回ごとにリスクの高いサイトを継続監視しました。
○検索結果から見えてきたこと
・調査対象のすべての学校において学校非公式サイトが存在している
・高等学校にくらべて中学校の方が危険度の高いサイトの割合が高い。
・取組の結果、誹謗中傷の書き込みは減少したが、個人情報の掲載については新たなものが掲載され減少率が低い。
○今後の対応について
・児童生徒が興味を持つ占いサイト等にアクセスさせることにより、本人の意志の有無に関係なく登録を行い、出会い系等のメールの配信をさせるような仕組みがあるなど、様々な状況を把握していく必要がある。
・インターネット等に関する知識については必要ではあるが、そこを核にするのではなく、子どもたちのコミュニケーションの問題として抜本的な取組は何かを検討し対策を考えていく必要がある。
神戸市教育委員会 ふれあい懇話会
子どもたちの健やかな成長のためには、学校・家庭・地域の三者が子どもの教育について交流する機会を持ち、共に考え、共に行動し、共に見守っていくことが重要です。神戸市では、そのような活動の母体として「ふれあい懇話会」を組織し、健全育成を進めています。
○ 組織
中学校区をブロックとして、校区内の小中学校が中心となり組織する。
○メンバー
学校長、教師、保護者、地域関係者(自治会、婦人会等)、区役所・警察等の関係機関など
○活動内容
(1) 子どもたちの実態について認識を深め、正しい理解と対応を図るための研修と研修内容や協議内容の啓発に努める。
(2) 地域内の諸団体・関係機関等と連携し、地域内で培ってきた育成活動を一層推進する。
(3) 学校の教育活動全般について協議し、特色ある学校づくりに生かす。
※年に2回連絡協議会を持ち、研修と各校の取組発表を行っています。
○平成21年度活動スローガン 「あいさつ 声かけ 地域の子 ふれあい 手伝い 家庭から」
○各ブロックの取組例
・ 講演会や事例研修会の開催(情報モラル、出会い系サイト、安全対策、健全育成など)
・ 健全育成啓発活動(パレード、ポスター・標語の作成など)
・ 地域との連携した活動(校区内パトロール、夜間パトロール、清掃活動、地域行事への参加など)
・ その他、あいさつ・声かけ運動、手伝い啓発、地域の危険箇所調査、立ち番等の安全対策活動など