「みんなで守ろう!ハートネットみえっ子育成事業」について
平成21年度、都道府県において、初めて、ネット上の諸問題に対応するため公立の全中・高等学校を対象にネット実態調査を行いました。
その結果、すべての学校で非公式サイトが見つかるなど、ネットをめぐる三重の子どもの実態が明らかになりました。
また、個人名をあげた誹謗中傷などの問題のある書き込みには削除依頼をするなど、学校等と協働してネット被害等への対応や未然防止に取り組んできました。
今年度は、事業を保護者組織や県警察本部等を巻き込んだ実行委員会として運営し、対象も全公立小・中学校及び高等学校、特別支援学校に広げるなど、より総合的な取組となることを目指し実施しています。
具体的には、ネット実態調査に加え、児童生徒へのアンケート調査を実施し、ケータイやメール等に依存するといった、三重の子どもの課題と指導のあり方を明らかにしています。
更に、携帯電話を子どもに買い与える保護者に対しては、危険性や家庭での対応を分かりやすく伝えるため、保護者による「ネット啓発チーム」(10人5組)を養成し、保護者や子どもたちを対象とした講演会を実施しており、3月末には受講者が1,600人を超える見込みです。
今後も、三重県のネットにおける子どもの現状と課題、指導のポイントを明らかにしていくとともに、事案への具体的な対応力の向上、ネット啓発講座の充実、保護者の意識向上に努めていきたいと考えています。