8月1日に京都市教育相談総合センター「こども相談センターパトナ」にて第1回「元気のでるセミナー」を開催いたしました。京都市教育委員会発達障害支援室副室長の小松晃子先生に『「発達障害の視点からみた生徒指導」困りをかかえる子どもたちに?今私たちができること?』のテーマでご講演いただきました。参加者は40名でした。参加者からは「内容的にも現場の学校で明日から役に立つ内容がたくさんありよかったと思う。」「具体的な事例(脳の機能、授業など)を提示しながらエネルギッシュな講義で非常に理解しやすかったです。」といった感想が聞かれ、大好評のうちに終了いたしました。第2回のセミナーも楽しみにしていただきたいと思います。
小松先生のご厚意で当日配布した資料をメンバーエリアにアップしておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。IDとパスワードが必要ですので会員の方でおわかりにならない方は事務局までご連絡ください。
小松晃子先生の講演要旨
学校が子どもの障害の特性を十分理解し子ども一人一人の教育的ニーズにあった「個」への適切なかかわりと持てる力を高めるための支援を行い、仲間づくりをめざすことは、生徒指導の観点から大変重要である。
発達障害の子どもたちにも、分かる授業を工夫することが必要である。分かった、できたという成就感や授業場面で活躍の場を保障してやることが大切である。そのためにも子どもたちに学業課題達成の機会を多く与え、彼らの経験を肯定的に解釈するよう支援することが大切である。また、発達障害の特性により一人1人にあった授業方法等を工夫することにより、こどもたちを大切にした授業となる。魅力的な授業とは、「安心」「楽しさ」「緊張」の3つを使い分けること。魅力的な教師とは「変化」をおこし、「評価(ほめる)」ことの上手な教師である。すべての子どもに自尊感情を育て、よりよい集団づくりを進めることが大切である。