コロナ禍という未曾有の状況のもとで、大人も子どもも大きなストレスを抱え、そのため、学校はこれまでにない様々な問題に直面している。学校現場が抱える、いじめや不登校、自殺、児童虐待など、生徒指導上の問題の現状と解決の方向性を探るために、実践報告においてこれまでの先進的な取り組みを振り返るとともに、これからどのように対策を進めるのかという課題について、シンポジウムにおいて考えてみたい。
日時 | 令和3年 2月20日(土)10:00~12:00 |
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会場 | オンライン開催(Zoomを使用) |
①「『生徒指導の三機能チェックリスト』の活用について」 京都市教育委員会事務局 指導部 生徒指導課 児童生徒の自己指導能力の育成のため、教職員があらゆる教育活動の中で、生徒指導の三機能を発揮することが必要。「授業場面」「生活場面」における手立てを「チェックリスト」として作成した。定期的に点検し活用することで、生徒指導を振り返り、改善が期待できる。 |
②「『ひょうご不登校対策事業』について」 兵庫県教育委員会事務局 義務教育課 新型コロナウイルス感染症の影響により、今までとは違った不登校支援の在り方が模索されている。そこで、ひょうご不登校対策検討委員会の中で、休業中や再開後の状況を整理し、ポストコロナ社会における不登校支援の方向性について、検討している。 |
③「統計から予測するいじめ重大事態発生校~予測プログラムの開発へ~」 堺市教育委員会事務局 学校教育部 生徒指導課 本市で発生した重大事態の発生校について、いじめ、暴力行為、不登校、長期欠席の過去10年分のデータを統計処理し、その結果を基に各学校で自己診断するアセスメントプログラムを開発した。 |
④「大阪府発!児童生徒支援のための多職種連携による学校支援チーム」 大阪府教育庁 市町村教育室 小中学校課 生徒指導グループ コロナ禍に起因するものも含め虐待やいじめ等の事案が複雑化・深刻化する現状において、その解決に向けては専門家のアセスメントが不可欠。大阪府の事業紹介を通して、多職種によるチーム支援の有用性と今後の課題についてお伝えする。 |
指定討論者 | 桶谷 守(池坊短期大学 副学長) |
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ファシリテーター | 池田 忠(京都教育大学 客員教授) |
シンポジスト | 実践発表を行った各府県市教育委員会 |